「両国国技館という大きな舞台。自分のすべてを賭けて挑みます!」/【FINALIST INTERVIEW MOCCHIN編】マイナビDANCE ALIVE HERO’S 2022 FINAL
まだ進化をしようとされているのですね。バトル中は多彩なダンスが見てとれましたが、最近のこだわりなどはありますか?
進化と捉えてもらえるのは本当に嬉しいですが、そんなに大それたことではありません(笑)。自分の中では「カッコいいからやりたい、やりたいからやってみよう」、というだけです。
ただ、1つだけ大切にしていることがあります。それは、ステージで踊る以上、「見ている人に何かを感じてもらう」、ということです。それは、魂レベルの、何かわからないけど、アツくなるもの、感動するもの、涙が出てくるようなもの、それを表現できるダンサーになりたいと常々心掛けています。「Something Great」という言葉がありますが、その言葉通り、目には見えないけど、何か大いなる力、みたいなものが表現できるダンサーを目指しています。
そして近い将来、それを舞台にして、たくさんの人に届けたいと思っています。
社会状況やダンスシーンの変化とともにご自身の中で変化したことなどはありますか?
最近の活動はスタジオの経営とレッスンがメインです。コロナ禍になってから、ショーやジャッジ、ワークショップの仕事がほとんどなくなりましたが、今は少しずつ戻りつつあります。コロナは人生におけるターニングポイントになりました。人生で最強の孤独を感じた瞬間です。会える人が限られたからこそ、会えない状況で会いたいと思った人が、自分の中で大切な人だと認識するようになりました。もちろんそれ以外の人が大切じゃないというわけではありません。ただ、大切な人をちゃんと大切にしよう、と思うようになりました。
ダンスシーンを振り返ると、ダンスの世界は多様化し、自分達が始めた時と環境が全く違うので、自分が大切にしていることと若い世代が大切にしているものは全然違うと感じています。少し前までは自分の価値観を生徒達に押し付けていましたが(笑)。ある日ふと「いや違うな」と感じました。若い世代は今の時代を生きながら精一杯頑張っていると今は感じています。自分に比べて新しいことに取り組んでいますし、自分的にNGなことをやっていたとしても、それはNGではなく挑戦であったり、クリエイトと捉えるようになりました。自分のNGは、それはただの自分の固定概念に過ぎないので、否定ではなく、逆に若い子たちがどんなことをしているか興味を持つようになりました。
バトルに挑戦し始めたきっかけや今でも挑戦し続けている理由はありますか?
僕は元々バトルは苦手の中の苦手でした。35歳くらいまでは何度か挑戦していたんですが、緊張して力が入らない、力が入らないから力む、力むから空回る、過去数回出たバトルはずっとそんな感じで、もちろん負け続けていました。でも6年前、あるバトルが僕のダンス人生を変えてくれました。それは。。。やっぱり今は話すのはやめておきます。
このファイナルの舞台には、僕がバトルを好きになるきっかけをくれたファイナリストが2人います。舞台上で、その挑戦してきた理由を表現できたらと思っています。

