ダンスク編集長がズバリ予想!ダンススタジアム2023優勝チーム
今年もダンス大会の夏、ダンススタジアムの夏がやってきました!
コロナによる規制も解け、いよいよ全開のパフォーマンスが期待されます!
開催当初からダンススタジアムを見続け、毎年全チームレポートを執筆している、ダンスク編集長・石原が今年のダンスタの見どころと予想をお伝えしていきましょう!
>>昨年のレポート記事
とは言え、ダンス部大会の予測というのは非常に難しいです。
まずは過去の実績や予選の様子を考慮しながら予想していくわけですが、当然のことながら同じ学校でも
「出場メンバーが変わっていく」
わけであって、毎年コンスタントに戦力が保てるとは限らないのです。
そして、その年の作品の戦略や仕上がり具合、さらには他校とのジャンルやテーマの被り具合によっても、安定した強さが保ちにくいところもあります。
それでも、ある程度の結果を残す、いわゆる強豪校の強さというのは「伝統」として保証されているわけで、毎年の順位予想には有効な要素となります。
「伝統」の練習方法や指導方法、その受け継ぎ、伝統を守る顧問やコーチの存在。その伝統に集まってくる経験と熱意のあるメンバーたち。
例えば、同志社香里の2度の3連覇や、久米田の6年連続入賞からの優勝獲得という偉業はやはり「伝統」が成せる業なのです。
また、予選の結果というのが、本戦(決勝大会)ではあまり反映されないのもダンスタの面白いところ。
たとえば、予選ぶっちぎりの仕上がりの良さを見せた作品が、決勝で入賞もしないケースというのは多々あることで、その逆もまた然りなのだ。
そこには、予選終了から決勝までの数週間の練習によって、作品の精度が上がっていくという理由もあるだろうが、これはほとんど審査員の違いによるところが大きいと思われる。
プロのダンサーや識者が審査員を務めるわけだから、技術や作品力へのある水準以上の評価はそうは変わらないだろうが、ジャンルの専門性や作品の好みによる審査傾向というのはどうしても出てきてしまう。
しかし、毎年の審査員が固定されているわけではないダンススタジアムだからこそ、そこは了解の上で臨む以外はないのだ。
本記事でも当然、決勝の審査員のランナップまでは予想できないのだが、ここ数年は出場校の傾向もあって、ジャズ/コンテンポラリーの審査員が入ることが増えてきたように思う。
その系統の審査員がストリート系のチームをどう見るか、逆にストリート系の審査員がコンテ系のチームをどう見るかによって、予想しにくい結果になっているのが、ここ数年のダンススタジアムの傾向とも言える。
また、「コリオグラフィー」という審査基準が昨年から加わったことによって、より作品力やその大衆性が評価されるという、よりダンスタらしい審査傾向が強くなっているようにも思える。
学生らしいテーマ性のある表現力と、女子らしさを発揮できるジャズダンスをベースにしたコンテ系(創作ダンス系)。
そして、現在のダンス文化を大衆性と根源的なカッコ良さを持つ、ストリート系。
大きく分けるとやはりその二大勢力が上位を争っていく形になるだろう。
スモールクラス優勝予想
では8月16日開催のスモールクラスの出場校から!
出場順/都道府県/学校名
1/大阪/初芝立命館高等学校
2/兵庫/姫路市立琴丘高等学校
3/大阪/大阪府立柴島高等学校
4/東京/品川エトワール女子高等学校
5/埼玉/山村国際高等学校
6/大阪/大阪府立箕面高等学校
7/高知/高知中央高等学校
8/大阪/大商学園高等学校
9/神奈川/白鵬女子高等学校
10/愛知/桜丘高等学校
11/愛知/愛知工業大学名電高等学校
12/愛知/豊川高等学校
13/大阪/大阪府立三島高等学校
14/岡山/創志学園高等学校
15/三重/三重高等学校
16/東京/東京都立狛江高等学校
17/福島/会津若松ザベリオ学園高等学校
18/大阪/大阪府立花園高等学校
19/沖縄/沖縄県立北中城高等学校
20/東京/駒澤大学高等学校
21/東京/城西大学附属城西高等学校
22/京都/京都市立西京高等学校
23/熊本/鎮西高等学校
24/愛知/中京大学附属中京高等学校
25/大阪/大阪高等学校
26/大阪/樟蔭高等学校
27/大阪/四條畷学園高等学校
28/東京/東京都立足立新田高等学校
29/京都/京都府立山城高等学校
30/北海道/札幌静修高等学校
31/東京/東京都立大森高等学校
32/愛知/豊田大谷高等学校
33/宮城/仙台城南高等学校
34/福岡/柳川高等学校
35/東京/佼成学園女子高等学校
36/福岡/福岡工業大学附属城東高等学校
37/群馬/群馬県立伊勢崎清明高等学校
38/東京/二松學舍大学附属高等学校
39/神奈川/桐光学園高等学校
40/大阪/精華高等学校
41/東京/東京女子学院高等学校
42/福岡/常磐高等学校
43/大阪/大阪暁光高等学校
44/神奈川/神奈川県立百合丘高等学校
45/東京/國學院高等学校
46/新潟/新潟清心女子高等学校
47/東京/目黒日本大学高等学校
48/埼玉/武南高等学校
49/山梨/日本大学明誠高等学校
50/大阪/香里ヌヴェール学院高等学校
51/大阪/興國高等学校
ズラリ出場校が並んでいます。
太字は、石原がズバリ優勝候補の学校として予想させてもらいました。
私もすべての予選大会を見たわけではないですし、取材に行った学校などはつい肩入れしてしまう面もあると思いますので、その辺はご容赦してください。
あくまで、これまでの優勝校の傾向とここ最近の調子。そして、練習取材や予選取材、関係者からの話などを総括して予想しています。
スモールクラスはスバリ技術の争い。
創作系ならば細かい技術や表現力、ストリート系ならばグルーヴやカルチャー感までも見られているクラスです。
山村国際は昨年のスモールクラスの覇者だ。
関東の学校で、ジャズベースのチームなので、ダンスタ史上では偉業とも言える戴冠だった。今年の予選の様子を見ても、さらに完成度の高い世界観を見せてくれる。
桜丘は、ハイダンなどのストリート系大会では盤石の強さを見せている。予選は5位と振るわなかったが、それだけに巻き返しが期待できる。
狛江はビッグのイメージが強いが、スモールでは芸術性の高い作品に評価が集まる。
バトルやスモールで関東圏では抜群の強さを誇る二松學舍。今年はダンスク的にも注目しているメンバーが主力になっている。
新潟清心は、昨年の個性的な作品が印象に残る。今年さらに自信をつけて臨んでくることだろう。アップセットとしての優勝も期待できるチームだ。
続く目黒日大は予選でのカッコ良さが際立つ。ニュースタイルをベースにした作品なので、大会中でも目立つ存在になるはずだ。
そして元気印のブレイクチームである武南。オンリーワンの存在として会場をロックし、一気に頂点に奪う可能性も。
…と、やはりネームバリューに寄った優勝予想になってしまったが、他にも初芝立命館、箕面、柴島、三重、樟蔭などの実績も侮れない。
また、品川エトワール、東京女子、創志学園などの伸び盛りの力と勢いにも注目したい。