ダンサーKotoriは「今」を生きる〜Dリーグ退団を決意した想いとは?

今を大事にしたいんです

「今やりたいこと、今できることを全力でがんばっていきたい。今あることを全力でやっていけば、その先が何かにつながっていくと思ってます」

ダンサーKotoriは「今」を生きる。
だからなのか、将来の夢を訊かれてもうまく答えられないのだという。

「具体的な目標を立てて頑張れる人はすごいなって思いますけど、私の場合はそこに縛られてしまうのもイヤだし、もともと目の前のことしかできない性格なんです。今を大事したいんですよね」

Kotoriは富山県出身の23歳。キッズの頃からバトルを中心に活動し、3年前に活動場所を東京へ移した同時期にDリーグへの参加を決めた。

「富山とかの地方は都会に比べてダンサーが少ないんです。がんばりたいダンサーにもなかなかチャンスがない。……だから私がダンスをする目的をあげるならば“もっとダンスを広めたい”になりますね!」

ダンスを広める、その大きなチャンスと考え、Dリーグの「CyberAgent Legit」へ加入。TAKUMIや地獄など同世代の個性派・実力派ダンサーが集まるチームだが、2020 年からのファーストシーズンではリーグ中最下位という苦難の始まりだった。

「Dリーグの戦い方もわかっていなかったし、評価されないことでチームにも迷いができてしまった。メンバーのこともお互い知っているようで知らない部分がたくさんあった。みんな目標は一緒なんだけど、気持ちの大きさやその出し方、仕事としての活動の向き合い方に違いがあったのがわかりました」

「CyberAgent Legit」のチームディレクターであるFISHBOYも「まずはチームワークとコミュニケーションが大事」とメンバーに話していたという。事実、2週間に1作品という過密なペースでシーズンが進行するDリーグでは、母体となる結束力があったチームが上位を勝ち取っている。
その中で「CyberAgent Legit」は、よく言えば個性派集団、そう言わなければ“チームワーク不足”が結果として露呈されてしまっていた。

「FISHさんやメンバーいわく、私はチームの中で空気を和ませてくれる存在だそうです。人と人の間を中和してくれる存在だって。例えば、練習の空気が悪い時なんかは、静かに間に入っていって、話したり、笑ったり、空気を和ませていく意識はあるかもしれません。大声でみんなを引っ張っていくタイプじゃないんですけど、私は基本的にずっと平和主義で、ずっと笑顔でいたい性格なんです」

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