ドイツで3年間ショーを経験!日本を離れ、海外で活躍してきた「Hilty&Bosch」が遂に日本に帰国!Dews独占インタビュー!

20年の歴史を持つ日本で最大級のストリートダンスコンテスト「JAPAN DANCE DELIGHT」において、最小人数及び最年少での優勝を果たし、さらにはイギリスの「UK B-Boy Championships」で初代チャンピオンに輝くなどダンサーとしてこれ以上にないほどの実績を誇るダンスチーム「Hilty & Bosch(ヒルティアンドボッシュ)」。
帰国後は、板野友美やクマムシとのコラボなど幅広い活動をみせる彼らにドイツでの経験や帰国後の心境、今後の活動についてインタビューを行なった。
インタビュアーにはDANCE@LIVEをはじめとした数々のダンス事業を手がけるカリスマカンタロー。
Hilty & Boschの素顔に迫る!

カリスマカンタロー
超久々ですが、まず「Hilty&Bosch」が海外にいったのは何年から何年ですか?

JIN
久しぶりですね!2010年(下旬)〜2013年(下旬)までです。

カリスマカンタロー
そもそも海外にいくことになった経緯は?

JIN
元々スイスに2ヶ月くらいのツアーがあって、それは僕らのYouTube動画をみてくれた人がブッキングしてくれて、その時の繋がりですね。
ドイツってバラエティショーみたいなものが確立していて、いわゆるディナーショーみたいなご飯を食べながらお酒を飲みながらショーをみるっていう習慣が文化として根付いているんです。

カリスマカンタロー
3年間という長期の契約だったと聞いたけど、いこうと決断したきっかけは?

JIN
いこうっていうのは、すぐきまったやんな?

YOU
そうやね。

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JIN
最初その3年契約っていうのが当たり前やと思ってたんですよ。こういうもんなんやなって。
そしたら全然違くて、1年でもアーティストとかからしたら凄い長い契約で羨ましいといわれて、3年というのは、異例中の異例だったようです。
アーティストからしたら羨ましいといわれたのですが、僕ら的には、「1年でもよかったよな?」という感じでした(笑)。
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YOU
最初の1年で結構くらったもんな。長いっすよ!3年て。
そういう意味ではちょっとしんどかったですね!

JIN
他のアーティストは、次の契約の為に盛り上げようと頑張っていましたが、その辺の意識が全く違いましたね。
僕たち仕事じゃなくても音が流れたら踊るじゃないですか?そうするとアーティストの子達が「仕事終わったんだから踊らなくてもいいんだよ?」っていってくるんです。
そういう意味でもプロ意識は凄い高かったです。身体もちゃんとケアするし、そういうのは見習おうと思いました。

カリスマカンタロー
確かに3年間は長いね。
その3年間は日本に帰ったり出来たの?

JIN
空きがあればという感じです。基本的にめちゃくちゃ過密スケジュールで、1日4回ショーとかが当たり前でした。
5分くらいのショーを1日に4回するというダンサーとしては中々出来ない経験ですね。なので3年間合計で1500回くらいショーをしましたね。

カリスマカンタロー
1500回!それはすごい。
ダンサーとして、一番聞きにくい部分ではあるのですが、その時の給料、ギャランティに関して。
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推定だけど、野球選手とかだと年俸公開とかあるでしょ?夢を持つダンサーやキッズの親御さんなんかにとっては気になるとは思うんだよね。
現状だとインストラクターになるかスタジオを経営するか、道は限られてくると思うんだけど、例えばHilty & Boschのようなトップダンサーで世界に飛び出た時にどのくらいの収入が確保されるのか?っていう。

JIN
海外だからといってそんなめっちゃ高いというわけじゃないんですよ。
でも、住むところはその劇場がビルを借りていて宿舎が合って、ご飯もそこででるので、基本的にお金を使わないで生活が出来るんです。なのでお金は三年間でかなり溜まりました。
日本でやるよりは全然もらえるんですけど、毎日ショーが合ってかなり大変だったので、割にはあわないなと思いました。

YOU
ショーを半分にしてもらうか、ギャラを倍にしてもらわないときついなっていう感覚にはなってましたね。
最初に契約をしているので変えたりはできなかったですけどね。

カリスマカンタロー
なるほど。よっぽど大変だったんですね。
というと日本でインストラクターをやってたときよりはもらえてたのかな?

JIN
はい、それは全然もらえてましたね。

カリスマカンタロー
それならいいね!
今は、関東でも関西でもトップクラスのインストラクターだと人気あるダンサーだとかなり稼いでる人もいますからね。

JIN
けどそれでも、僕ら一年くらいでも、もうええやろっていうテンションではあったんです。
っていうのも畑が違かったというか、周りがシルクドソレイユ系の中でストリートダンスでは僕らだけが入っていたんですね。
オーガナイズ側としては新しいことを取り入れたいと思うんですけど、お客さんは全然ついてきてないんですよね。ドイツでも日本と同じで田舎の方ではストリートダンスってそこまで根付いていないんです。
なので何も説明せずに始るストリートダンスのパフォーマンスはアウェイ中のアウェイでした。
老人夫婦がゆっくり食事していたりすることもあるので、ダンスイベントに比べたら音も小さい方なのですが、それでも音が始まるとうるさくて、中には耳を塞ぐお客さんもいて、「ごめんね。もう終わるから」という気持ちで踊っていました。

YOU
逆に若い子がいる時はバンバン沸かすんですけど、老人の心をつかむのは本当に大変でしたね。

JIN
基本的には、修行したいって気持ちがあったんですよ。
なのであっちでも体力の強化や基礎練習を徹底的にやったりもして、身体もめっちゃ変わってきて、キレも増してました。
けど紆余曲折合って、盛り上げる為に一番大事なことは、楽しんで踊ることでした。
最後のショーをめっちゃくちゃ楽しんで踊ったのですが、その時のパフォーマンスが3年間で一番盛り上がりました。

カリスマカンタロー
なるほど。ダンスの根源ともいえる楽しむということが何より一番大切な手段だったわけだね。

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