次世代育成BBOYアカデミー「THE FLOORRIORZ Academy」を開講!THE FLOORRIORZのメンバーであるTAISUKE、NORI、WATAにインタビュー!

世界で戦うTecniqueと、世界で戦うMind。技術はもちろん、大切な気持ちを伝えていく次世代育成BBOYアカデミー「THE FLOORRIORZ Academy」。
世界一を獲ったメンバーだからこそ、教えられるものがある。その全てを吸収できるアカデミーについて、THE FLOORRIORZ(ザフローリアーズ)のメンバーであるTAISUKE、NORI、WATAにインタビュー。誕生秘話などここでしか聞けないインタビューとなっている。

—–本日はよろしくお願いいたします。
まず、アカデミーについて色々お聞きできればと思います。何をして、何を学べるのか?他との違い、など。—–

NORI
BBOYINGについて教えます。

ステップとか、スキルとか技術がうまくなるように基礎からしっかり固めていけるような1年間しっかりと学べるカリキュラムを考えましたのでそちらを伝えていきます。普通のスタジオやレッスンって1年間かけて生徒たちが上達することについてそこまで個人に焦点をあてて考えていけてないと思います。その子達がどう成長するか、その成長のスピードもみえないからそうなってしまうと思いますが、1年間かけて学べるカリキュラムを組んで技術だけではなく、BBOYINGをするうえで、大事なこと、気持ちの持ちようなど、様々な側面からみていってあげます。

WATA
子供から大学生や大人なども対象となっているので、世代でしっかりわけて教えていきたいですね。

子供は子供なりの成長スピードがあるので、そこにあわせてしっかりと個人と向き合って。大学生や大人には長く続けれる術をしっかりと伝えたい。いま子供は長く続けれられる環境がありますが、大学生や高校生になると就職や将来などを考えていくので、続けていけない人も増えます。そういった続けていけない人たちに、長く続けていける術を学んで欲しいです。僕らがダンスとの携わり方など、能力だけじゃない部分を教えていきたいですね。そこがアカデミーの強みになっていくと嬉しいですね。

TAISUKE
問い合わせもよくあるんですが、普通のレッスンとの違いをよく言われます。

やっぱりアカデミーだからカリキュラムを組んで、1ヶ月単位で課題をつくり、それをクリアしないと次に進めないというような授業体制を組んで行います。普通のレッスンとは違い、とことん基礎から叩き込まれて吸収できるものになります。次世代を育成するという意味も込めてアカデミーをやるので、大きな違いを持ちたい。大人と子供をわけること、普段のレッスンではできないことを、しっかりと育てていきたいですね。受ける子がたくさんいると思いますが、アカデミーはみんな同じスタートからはじめます。同じスタート地点に立つことで競いあうことができる”幅”をつくってあげたいですね。

—–ありがとうございます。1年間という期間でしっかりと成長できる場所となりますね。全体の授業の体制はどうですか?—–

NORI
1年の頭に募集をかけて、途中からは参加不可。普通の学校などの授業と一緒ですね。基本的には3人体制でのレッスンを行っていきます。
適材適所で講師がかわります。フットワークではWATAさん、パワームーブではTAISUKEといったように、メインの講師は1名、サポートとして2名が立ちます。受けるほうは選択はできず、すべてを受けてもらうようにしてもらいます。

TAISUKE
カテゴリーに特化して教えることのできるスペシャリストを自分たちTHE FLOORRIORZ( 以下フローリアーズ )で決めています。トップロックはこの人に任せれば間違いない、という人をつくりあげてカリキュラムをつくってます。誰が何を、これをあらためて話あうことで自分たちのダンスも見つめ直すことができたので、スペシャリスト中のスペシャリストが教えることになります。
でも、パワームーブはTAISUKEとなっていると、その講師が教わるパワームーブの全責任を自分がおわなければいけないです。他のカテゴリーもそう。
その分、本気度も違います。

NORI
あと、毎月テストもします。例えばWATAさんがフットワークの講師をするとしたら、テストのときは別のメンバーがテストを見ます。そこには自分が教えたカテゴリーが認められ合格できるできないは別のメンバーが本気でみます。この仕組みをとると教えるほうも緊張しますし、しっかりと教えていかないと結果のでない1年になるので教える方も本気になります。
1年間かけてスペシャリストの長所をとことんを教えていくので、レッスン受けて、すべて吸収できたら1人フローリアーズができあがります。

WATA
そこがやはり強みですね。メインで1人とサポートで2人の合計3人いる。そのスペシャリストたちがここの持っている最高の技術を落とし込んでいきます。本当に全部吸収してもらいたいからこそ、しっかりと話合い、カテゴリーわけもしてます。

—–あれだけのメンバーがそろっている中で、それぞれの得意なものを吸収できるのはとてもいいですね!ちなみに、1年やって、もう1年やりたいです。となったら、さらに別のコースもありますか?—–

NORI
基本的には1年で発展的なところまでやっていくつもりです。でも、それでもさらにもっとやりたいという意見がでた場合、次の年からさらに特別クラスをつくっていく予定もあります。

TAISUKE
最初の年の子達がいわゆる一期生となるので。一期生の子達の進み具合で、次の特別クラスを考える予定です。いまのカリキュラムで1年でどれだけ育つのかが、まだみえてこないのもあるのではっきりとはみえないですね。受ける側、教える側の色があるので育ち具合には差がでるけど、全メンバーで1年かけるからには、完全にフローリアーズのイロハを教えていきたいです。

—–進めながら順応していくのですね!
全メンバーのいいところが全て教われるという魅力だけで十分かと思いますが、他にアカデミーとして予定している活動などありますか?—–

TAISUKE
月1回のテストで選抜クラスなどもつくってみたいと思います。そして、例えばですが静岡のYU-YAのスタジオから選抜クラスが参加して、仙台のYUくんのスタジオから選抜クラスが参加して、アカデミーからも選抜クラスを出して合宿などもしていくようなことも考えています。
レッスンだけではなく、色々とやっていきます。

NORI
あと、キッズコースは木土、一般コースは水金なのですが、
レッスンが終わったあとはフリースペースで、自主練ができるようにしてます。ただの自主練ではなくそこにはフローリアーズのチーム練習があり、アカデミーの子達と一緒に練習ができるようにしてます。
教えるだけではなく、アカデミーの子達と一緒に練習ができる時間もつくります。

TAISUKE
同じ空間で練習会に参加できる。強制的ではないのですが、一緒に練習ができるというレッスンとは別の空気を感じてもらえる時間もすごく大事だと思うので、このような時間をかならずつくっていきます。
みんなの頑張り次第でBBQもあるかもしれません(笑)。

—–一緒に練習は、またレッスンとは違い良い空間になりそうですね。いいですね。
そんな、みなさんが新しく立ち上げるアカデミーのできたきっかけとはどのようなものでしたか?—–

NORI
3年位前からですね。BOTYで優勝する前くらいですね。
もしBOTYで優勝したら、そのあとどうするか、というのをちょこちょこ考えておかないといけないね、という話からアカデミーをやるのはどうでしょうか?という意見はでてたりしました。タイスケも下の子達をもっと育てていきたいという意見もずっともってましたね。
で、実際にBOTYで優勝した次の日の朝ご飯で今後どうしますか、という話になり、次を育てたいという意見が多くでたので、少し話すと意見が合致していったのでアカデミーをやっていこう、となりましたね。

TAISUKE
2012に結成してからBOTY準優勝までいって今後のことまで考えないといけないね、とそのときからなってましたね。俺は後輩がいるのでそういうやつらにフローリアーズという名を継いでほしいとかもあったけど、結局は準優勝だけだと自分たちが納得できないでいましたね。でも優勝したときに、このチームで何かをやらなければいけないんだ、という思いが確信にかわった瞬間でした。フローリアーズというものがBBOYの日本の歴史に名を刻んだので、ここをスタートに何かを残していけないし、若い子に同じような経験もして欲しいと思ってます。優勝したけど、実感がない状態で、次の日の朝食で現実的な話をできたこともよかったですね。

NORI
確かに。
BOTYを優勝したときは、打ち上げというよりは負けたテンションで、みんなで動画みて、しゃべって、すぐ休みましたね。いまだに実感ないですね。

—–え?どこで喜んでたんですか?(笑)—–

WATA
勝った瞬間ですね(笑)。
舞台から降りたらすでに覚えてないですね。
喜ぶというよりはホッとしたよね。

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