【新企画】ヒップホップショッキング:第一弾「太華(たいか)」編

ダンスの世界とは切っても切れない関係にあるHIP HOPという文化。この企画は日本のHIP HOPにまつわる音楽シーンや、ストリートカルチャーに関わる様々な人物にとって「HIP HOP」とは何か?独断と偏見を交え、持論を語って頂くコーナーである。往年のお昼の番組の如く、そのバトンを「こいつはHIP HOPだぜ」と思う人物に繋いで行き、伝播させていく。

そうですね。彼らは東京のダンス界でも本当に一目置かれている存在だと思います。「ファッション・トレンド」じゃなくて、ハートから楽しんでるのが出ちゃってるというか。生活の一部になっているというか。

一番セッションすんのあいつらやし、いやほんまラッキーやな、めっちゃ良いダンサーと友達やなって。ありがとうございますほんまに(笑)。ほんでさっき問題にしてたHIP HOPをカテゴライズしてるっていう人は?

ダンスの世界だと最近は習い事という側面もあって、例えばランニングマンっていうステップがあって、それを音に合わせて踊るのがHIP HOP(というジャンル)なんだよ、みたいな。なので、HIP HOPという言葉の響きは一緒ですけど、全く違う意味で使っていると思います。何かで上手く言い分けられればいいんでしょうけど。

なるほどな。そもそもダンサーが「ダンサー」たる所以とか、ダンサーとして一番いい瞬間て何なんやろ?やっぱり感動を与えられた瞬間とか?

結構、定義するのは難しいと思います。全くダンスをやってない人を連れて来て踊って貰って、例えばその人を見て笑顔にして貰ったら、ダンスでパフォーマンスされてるじゃないですか。プロダンサーとアマチュアダンサーの違いは、それを極度にどこかのベクトルに振り切ってやってる物なので、だからダンサーっていう定義はまだ曖昧なのかもしれません。

やっぱり大事なことは極度ってことやんな。0からの距離をどんだけその方向に稼いだかっていう。もはや詐欺とは呼べない。これはえぐい、びっくりさせたら勝ちやん。みたいな。でもそれで飯食えてない奴がダンサーじゃないってことはないもんなぁ?(他の仕事をしていようが)余裕でダンサーやもんな。ていうかこの話むっちゃ長なるな多分(笑)。

そうですね(笑)。ダンス界の先輩方も、HIP HOPを「文化」として捉えているからこそ、思うところがあると聞きもしますし、SNSで話題に挙げたりされてます。

破壊から再生

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では次の質問に行きましょう。今までの人生で一番HIP HOPだった出来事は何ですか?

破壊から再生っていうのを目の当たりにした時かな。例えばとんでもない喧嘩から友情が芽生えて後ろから見たときとか、音楽的にグダグダになったセッションから誰かが突発的に走り出していきなりそれがグルーブを持って会場全体が揺れるとか、そういうものを見た時に「これはHIP HOPや」って思うし、俺にとってはダンスでもなくグラフィティでもなくラップだけでもなく、ラップを含んだ音楽的な作業。そこにダンサーが居れば尚良し、そこの壁にでっかいタグが入ってればそれも尚良し。そこにビートボクサーとして参加してて、そこにいる人と譜面も読めへん俺が明らかに共有できると思ったものを体感したときにHIP HOPを感じたな。答えかっこ良すぎるけど。でもほんまに自分にとって大事なんやなってなってた。若い当時の、2Pacがかっこいいとか、SNOOPのズボンが太くてかっこいいとか、そういう所からもうちょっと精神的な感じがHIP HOPやって思うようになってきたかな。

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