Eri Chikusaに聞く、アメリカ,ロサンゼルスでのダンスレッスン事情

今回の記事では今アメリカ、ロサンゼルスで活躍するEri Chikusaに現地でのダンスレッスン事情について話しを伺ってみました。
彼女は現在、アーティストビザ所持者としてロサンゼルスで活動してお り、ダンスコミュニティーでは有名なダンスチーム、Choreo Cookiesの一員であり、Cirque du Soleil のアーティスト、Daddy Yankee, Amber Liuのバックダンサー、さらにはSnapchat, FIFA World Cup キャンペーンに出演したりと、マルチに活躍されていいます。

現在ロサンゼルス拠点のダンススタジオ、Rūts Dance Studioでレギュラークラスを持ち、今年春からはかの有名なmovement lifestyleでウィークリークラスが始まるというEriさん。世界的に有名な講 師陣の中のラインナップに日本人がいるなんて、なかなかないことですよね。スタジオでレギュラーク ラスを持つこと自体難しいロサンゼルスで彼女が教えている秘訣とは、魅力にも迫ってみたいと思います。

Dewsの読者もロサンゼルスのダンスレッスンに興味を持っている方も多いと思うのですが、ロサンゼルスといえば、競争が激しかったり、どのダンサーもばっちりメイクアップしてクラスを受けていたり、個人表現が長けているイメージ。

(記者)
実際のロサンゼルスで教えてみてどう感じられますか?

(Eri Chikusa)
私が思うには本当にコレオグラファーによると思います。よくあるのは、その人があるアーティストとよく仕事していたり、コレオグラファーだったりして、仕事をブックしたくてクラスを受けに来るダンサーはよく見かけますね。すごく気合が入っている感じ。今からステージに立つのかってくらい目立っている子達もいれば、中にはトレーニングのためだけに来ているっていうダンサーもいます。でも面白いのが、後者の方が上手かったり、目に入ったりするんですよね笑 自分が教える側に立って思うのは、将来ダンサーとしての仕事をブックしたいなって思う子達を探しに教えていないということ。それよりも生徒の成長を考えてクラスをすることを第一に考えているので、仕事のこととか一切考えてないですね。

(記者)
色々な生徒さん達がいるんですね。色んな目的を持った人が一つの空間にいる感じが、The ロサンゼルスですね!
そんな中、Eriさんはいつもどのようなことにフォーカスを当ててクラスをすることを試みていますか?

(Eri chikusa)
まずは生徒にとって彼らが間違ったりとかしても恥ずかしいとかネガティブな気持ちにならないような安全な空間作りをすること。そして、彼らの視野を広げられるようなアプローチをコレオやムーブメントとしてすることです。昔ロサンゼルスにトレーニングしに来ていた時によく通っていたスタジオがこれから教えさせてもらうことになったmovement lifestyleなんですが、よく受けていいたコレオグラファー、ずっとこれからもこの人たちから学んでいきたいって思っていたコレオグラファー達のクラスに共通しているところってそこだったんです。現在も現役で色々なシーンで活躍中のShaun Evaristo を初め、Vinh Ngyuen, Kyle Hanagami, Joesar Alva, Sorah Yangなど、今では私のメンターって言える人たちですね。彼らのクラスから学んだことってもちろんパフォーマンスの仕方もあるんですけど、人間としての部分が大きかったです。
これからmLで教えさせてもらうにあたって、そういう部分は ずっと大切に持って繋いでいきたいです。

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(記者)
Ruts Dance Studioは新しいスタジオと聞いていますが、どんなスタジオですか?

(Eri Chikusa)
RutsもmLと近い雰囲気を持っています。mLが復活する前は正直どのスタジオよりもmLに空気感が近かったのではないかと思います。暖かくて、生徒の質がとってもいい。みんなオープンマインドで、 ダンスが大好き。コリアンタウンにあるというのもあって、アジア系のダンサーが多い方だとは思いま す。コミュニティーっていう感じですね。生徒層としては若い子から30代後半もいます。スペースも大 きくて、自分は毎回クラスするのすごく楽しみなんです。ホームスタジオって言える場所ですね。ロサ ンゼルスのスタジオとはいえども、変な競争精神がある子達は少ないです。みんな成長しに来ている 感じ。心地いいスペースです。私のクラスはいつも初めて来た子達も馴染めてまた来たくなるような、 ダンスを共通点にして毎週友達に開いに来れるような空間にしようって心がけています。

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(記者)
Eriさんの人柄が反映しているといっても過言ではない空間なんですね!
では、どういう経緯でmovement lifestyleやRuts Dance Studioで教えられることになったのですか?

(Eri chikusa)
実はどちらのスタジオのオーナーも知り合いになってから長いんです。movement lifestyleのCEO Shaun Evaristoとはもうかれこれ10年くらい知っているんではないですかね。最初に彼がジャスティンビーバーのダンサーとして日本に来て知り合ったのがきっかけで、そこから何度も日本やロスでクラスを受けて、色んな人生のポイントで彼とは交わっていたんだと思います。ティーチングの真髄も Shaunから学びました。そんな彼がmLでクラスをしないかって私がツアーから帰ってきた後に声をか けてくれたんです。私が育ったといっても過言ではない場所でこれから教えられることは、とっても光栄で、また一つの夢が叶いました。
RutsのCEO Eileen Kimと Diny Kimとも7年くらい知り合いで、昔サンディエゴに住んでいたときに一 緒によくクラスを受けいていたり、Eileenとは同じプロジェクトで踊ったりしていて。そんな彼女達が 3,4年前くらいにスタジオ経営を初めてそれが拡大して今のRutsになったんです。アメリカにアーティストビザとして帰ってきてからすぐに声をかけてもらいました。レギュラークラスを持って2年経ちますが、かけがえのない場所になりました。

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(記者)
そんな長い繋がりがEriさんのティーチングのお仕事につながっていたんですね!
dewsの読書にもたくさんこれからロサンゼルスでレギュラークラスを持ちたいって思っているダンサーもいると思うのですが、そんな彼らににメッセージはありますか?

(Eri Chikusa)
ティーチングって誰でもできるって思っていなくて、とても責任重大な仕事だと思うんですね。いい先生と、いいダンサーは別物。いい先生になるためには、ダンサーだけのしての経験ではなくて、人と どうコミュニケーションとをるか、それに人生の豊かさもいいティーチングに繋がると思っています。限 られた時間の中で、自分にお金と時間を費やしてくれている人たちにどんなことを伝えたいか。自分 という人間を理解した上で初めてクラスができると思っています。もちろん最初から完璧な人はどこ にもいない。クラスで初めて自分もたくさん学びました。それでいいと思います。ただそれをどうオー プンに生徒に伝えるか。全てはコミュニケーションで変わります。 日本語でさえたまに説明することが難しいなかで、英語で自分が伝えたいことを伝えるってほんんと うにネクストレベルで。ただ動きを教えるなんて誰でもできるけど、自分にしかできない伝え方はなん なのか、探ってみるといいと思います。今の自分にとって、自分の持っているゴールに達するまでに 何が必要なのか。じっくり考えて向き合ってみるといいんじゃないでしょうか?

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Eri Chikusa Instagram https://www.instagram.com/eri_chikusa/

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