バレエ『コッペリア』のあらすじや特徴をバレエ経験者が解説!

バレエ『コッペリア』がどんな舞台なのかを紹介するとともに見所や特徴などもお伝えしていきます。あらすじからストーリー、踊りの特徴を動画付きで紹介しますので是非ご覧ください!


  1. バレエ『コッペリア』とは?
  2. 『コッペリア』のあらすじ
  3. 『コッペリア』の特徴
  4. バレエ『コッペリア』の動画
    1. ワルツ
    2. マズルカ
    3. チャルダッシュ
    4. スコットランド人形の踊り
    5. コッペリウスへ悪戯をするスワニルダ
    6. 曙の踊り
    7. フィナーレ

バレエ『コッペリア』とは?

『コッペリア』は、ロマンティック・バレエ最後の作品として注目される作品です。フランス・ロマン派の作曲家レオ・ドリーブにより作曲され、1870年にパリのオペラ座で初めて上演されました。ロマンティック・バレエとはロマン主義思想に基づくバレエのことで、女性が舞台の中心を占めます。『コッペリア』はその中でも「後期ロマンティック・バレエ」と呼ばれています。人形を主題とし、非現実世界に憧れるというこの作品はまさにロマンティック・バレエの典型といえます。
この作品が作られた当時、フランスではバレエの芸術としての価値が弱まっていました。そこでフランスバレエの中心であるパリ・オペラ座で、バレエを再び盛り上げようと総力を結成して、この作品に取り組んだそうです。作品の完成までに3年の年月がかかりました。相当な力をかけ作られたこの作品は大成功を収め、その後、各国で有名になりました。『コッペリア』は人形をテーマにしたバレエ作品の中でも最大の影響力を持ち、プティパの作品「くるみ割り人形」や、フォーキンの「ペトルーシュカ」といった、人形がテーマの作品に大きな影響を与えました。

『コッペリア』のあらすじ

『コッペリア』のストーリーは、ドイツの小説家E.T.A.ホフマンの『砂男』が基となっていて、陽気で明るい喜劇として描かれています。主な登場人物は、コッペリウスが作ったからくり人形の可愛い少女コッペリア、明るい村娘スワニルダ、そしてその婚約者フランツ。青年フランツは、そのあまりの可愛さに人形コッペリアに恋をしてしまいます。彼と婚約しているスワニルダは、不安になり、友達とともにコッペリアに意地悪を仕掛けます。

【第1幕】

舞台はポーランドのある農村。明るい村娘のスワニルダの向かいの家にはコッぺぺリウスという陰気で気難しい変わり者の人形職人が住んでいました。その家には、コッペリアという可愛い少女が住んでいて、ベランダで読書をしていました。そんなコッペリアに、村娘スワニルダと婚約している青年フランツが恋をしてしまいます。そんな彼の様子を見てスワニルダは不安になり、コッペリアに嫉妬してフランツと喧嘩してしまいます。恋占いをしても、愛の証は見つからなかった二人は、婚約を解消してしまいます。
この時点ではまだ誰もコッペリアがコッぺリウスが作った人形だということを知りません。コッペリウスはある日街へ出かけ、家の鍵を落としてしまいます。その鍵を拾った少女スワニルダと友人たちは、こっぺリウスの家に忍び込み、コッペリアに会いに行こうと企みます。

【第2幕】

コッぺリウスの家に忍び込んでみると、様々な人形があり少女たちは物珍しそうに人形たちを眺めまわします。そしてとうとう、コッペリアも人形だったことに気が付くのです。そこへコッぺリウスが帰ってきてカンカンに怒り、少女たちを追い払います。彼女たちは家の外へ逃げていきましたがその中でスワニルダだけ家の中に残り、、カーテンの奥へ身を隠したのです。そこへ事情を知らないフランツがやってきて、コッペリアを一目見ようと窓から忍び込みます。コッペリウスはフランツを見つけまたもやカンカンに怒ります。しかし、コッぺリウスはそこであることを思いつきます。かねてから人形コッペリアに命を吹き込みたいと考えていたコッぺリウスは、酒でフランツを酔わせ、彼が寝ている間に彼の命をコッペリアに吹き込ませようとしたのです。コッペリアを取り出すコッぺリウス。しかしこの時にコッぺリウスが取り出した人形は、コッペリアに変装したスワニルダだったのです。スワニルダはすべてを目撃していたので、コッぺリウスの思惑通りにさせまいと、コッぺリウスをからかいます。その騒ぎで目が覚めたフランツは、自分が好きだったコッペリアがからくり人形であったことに気が付きます。そしてスワニルダに謝罪し、二人は和解します。

【第3幕】

二人は結婚の日を迎えました。そんなお祭りの日は、村全体が祝福モードに包まれました。
コッペリウスは、大切に作った人形をスワニルダに壊され怒っていましたが、スワニルダとフランツは謝り、村長の仲介もあって機嫌を取り戻しました。村人みんな一緒になって二人をお祝いし、「時の踊り」、「曙の踊り」、「祈りの踊り」、「仕事の踊り」、「結婚の踊り」、「戦いの踊り」、「平和の踊り」と祝福が続きます。そんな歓喜が高まる中で舞台の幕が閉じます。

『コッペリア』の特徴

『コッペリア』は喜劇なのでコミカルな動きや演出がところどころに見られ、見ている人を楽しくしてくれます。『コッペリア』の結末は演出家により異なっており、そこもまた一つの見所です。例えばバーミンガム・ロイヤル・バレエ団のピーター・ライト版ではコッペリアは第3幕で命が吹き込まれ、本物の人間になります。ローラン・プティ版では、2幕構成で上演され、コッぺリウスもコッペリアを愛していたという設定になります。最後の場面では結婚を祝う賑わいをよそに一人呆然と立ちつくすコッペリウスの足許にばらばらに壊れたコッペリアだけが残されている、という暗めの結末です。その他にもキーロフ・バレエ団で上演されたヴィノグラードフ版では、スワニルダも本人ではなく人形だったということがわかります。オーストラリア・バレエ団のペギー・ヴァン・プラーグ版はシンプルで、見やすいものになっています。また、バラエティ豊かな民族舞踊が見られるというのがコッペリアの特徴の一つです。

続いては、バレエ『コッペリア』を動画でご紹介します!

WRITER
yuki