【ダンス部向けコラム#3】チームを鍛える!!!〜ダンス部ならではの多様な活動と大会出場

ダンスク!より転載)

チームを鍛える!!
〜強いダンス部の組織作り〜
>>第2回目より

文:石原ヒサヨシ(ダンスク!)
ダンスク!No.40から転載

#05:年間スケジュール

春は勧誘、夏は大会、秋はイベント、冬は練習
1年中忙しいダンス部のスケジュール

#新入部員の勧誘と3年生送り出し
#校内のイベント
#大会出場や合宿

ダンス部の運営について、年間でこなしていくスケジュールにのって大まかに解説していこう。

4月「新入部員勧誘」
部を盛り上げていくにはやはり新入部員が多くいたほうが良い。入学と同時に、部員の勧誘や体験入部が始まっていくだろうが、学校によっては、新入生歓迎のイベントなどでダンスを披露する場合もあり、これを見て入部を決める生徒は多いという。そこでは、ぜひカッコいいダンスを披露して、部の楽しさを伝えていきたい。強豪校の場合は、入学前から入部を決めている生徒も多く、大会やメディアでの活躍、SNSなどでのPR活動も、現在では新入部員を勧誘する重要な要素になっている。

5月「新体制のスタート」
ゴールデンウィーク明けに新入部員が入り、3学年揃っての部活動となる期間だ。新入生の指導はもちろん、6月引退が多い公立高校の3年生は大会出場や校内イベントの準備に入る。この時期に体育祭がある学校も多く、ダンス部が応援パフォーマンスとして駆り出される場合もある。

6月「自主公演」
3年生の引退公演も兼ねた自主公演を行なうダンス部が多い。校内開催以外に、最近では校外施設での本格的な公演も増えている。ここでは、ダンスの作品作りだけではなく、さまざまな仕事や役割が発生してくるので、3学年で協力し合っていきたい。ダンス部の最大の思い出として、この「自主公演作り」を上げる卒業生は多く、それだけ有意義な経験ができるのだ。

▲人気ダンス部「三重高校」の自主公演の模様。ストーリーを盛り込んだ、エンタメ性あふれる公演だ。

7月「大会予選」
夏の大会の予選がこの頃からスタートする。最近では動画審査も多いので、そのための振り付けや撮影に追われるだろうから、スケジュールに余裕を持って臨みたい。制作だけではなく、大会への申請なども部員の大きな仕事になる。締め切りや要綱などに注意を払い、思わぬところで失敗しないようにしたい。また、大会会場までの移動や到着後の動きなども事前にシミュレーションしておこう。すべて、皆さんが社会に出てからも役に立つような仕事の予行練習になるのだ。

8月「全国大会や合宿」
予選を通過した学校は、決勝へ向けての踊り込みの時期だ。また、夏合宿に入る学校も多い。外部の施設を借りて、数日間の集団生活を送れば、チームワークはより深まっていく。一日中ダンス漬けの合宿トレーニング、ハードだがこれもまた良い思い出になる。暑い時期なので、水分補給や熱中症対策には部全体として気をつけたい。

9月〜10月「引き継ぎ」
ダンス部の活動としては落ち着いたシーズンだ。この時期に、地域のイベントに声がかかるダンス部も多い。地域に愛される部活になれるよう日々の挨拶や活動をがんばりたい。8月まで3年生が活動する部の場合は、9月が引き継ぎの時期となる。下級生は先輩たちの想いや伝統を受け継ぎ、責任感をより強く持って部の運営にあたっていこう。

11〜12月「文化祭」
ダンス部は文化祭の華だ。体育館でのステージは同級生の声援で盛り上がり、入学希望者の中学生にもアピールできる。文化祭用に振り付けをたくさん作る時期でもあり、1年生には初ステージとなる場合が多い。年末にはバトル大会なども開催される。

1月〜2月「冬練習」
めっきり寒くなる時期だが、強いダンス部は年中Tシャツ姿で練習に励んでいるようだ。秋冬はダンス部の地固めをできる時期なので、さまざまな練習やダンスジャンルを試してみてほしい。最近では、複数校での合同練習で刺激をし合ったり、動画制作などにトライする学校も多い。

3月「新人戦」
1年生にとっては最初の大会である新人戦が行なわれる。この結果如何で自信を深めたり、軌道修正をしたりできるので、大会未経験のチームもぜひ挑戦してみてほしい。また、この時期に引退公演を行なう学校も多く、後輩や仲間、家族や友人に見守られながら、感謝の気持ちをダンスで表現する3年生の姿はいつも感動できる。

#06:さまざまなダンス部大会

ダンス部の潜在能力を引き出す大会出場。
大会と自分たちの相性を見極めよう
 
#ストリート系の主要大会
#作品重視かダンス力重視か
#ストリート系以外の大会

ダンス部活動の最大の勝負と言えば、大会への出場だ。ダンス部大会は年々増えているので、ここで主要大会をおさらいしておこう。


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