【ダンス部向けコラム#3】チームを鍛える!!!〜ダンス部ならではの多様な活動と大会出場
ダンススタジアム(日本高校ダンス部選手権)
今年で15回目を迎える最大規模のダンス部大会。元々は、大阪のマネジメント会社が企画し、ダンス協会とメディア企業が主催となっている。公式大会のないダンス部大会の中で、その歴史と規模によって公式大会と指定する学校が多い。過去には作品性や芸術性の高いチームが評価されているようだが、今年から審査項目が新たたに追加されているので、今後の審査傾向に注目したい。8月決勝の夏の全国大会、3月の新人戦、12月のバトル、そして秋のウェブ戦など年間を通して各種大会を開催している。
DCC(DANCECLUBCHAMPIONSHIP)
日本にダンスミュージックを根付かせたavexが主催する、今年10回目の大会。漢字二文字の表現性を審査するという独自の審査基準で、エンタメ企業らしく華やかな演出が特徴だ。ダンスタと立て続けで出場するチームもあれば、同じ作品でもメンバーを変えて出場する学校もある。ダンスタ同様にオンラインや、各種メディアでの観覧もできるので、同チームの評価の違いなどを比べてみるのも面白い。
▲今年のDCC全出場チームの衣装とダンスをレポートした動画。
全日本高等学校チームダンス選手権
ダンス部の顧問の先生方で組織される連盟が主催(今年で12回目)。7月から地方予選、9月に北九州で決勝が開催される。他の大会がエンタメ性や作品力を評価する傾向の中、「ダンス技術」に重きを置いた審査が特徴だ。運営は、先生方や生徒、卒業生などで分担され、事実上はインターハイに近い形での開催である。
▲決勝出場チームの演技と想いを追いかけました!
ハイダン(マイナビHIGH SCHOOL DANCE COMPETITION)
ストリートダンス系のイベントを仕掛ける企業が主催。ストリートダンスに特化したダンス部大会とうたっているだけあり、実力派のストリート系ダンス部が多く出場する。年間で東西3回の予選が行なわれ、決勝は4月に両国国技館DANCEALIVE FINAL内で実施される。
高校ストリートダンス選手権
関西のストリートダンスイベント会社が主催する4月決勝の大会。関西の実力校が中心になって出場しているが、全国大会と呼べるまでの規模・認知度には至っていない。
日本ダンス大会
6月の公立高校の3年生引退時期に開催されていたが、ここ数年はコロナ禍により開催実績がない。審査や出場校などバランスの取れた大会だっただけに、再開が望まれるところだ。
全日本高校・大学ダンス・フェスティバル
今年で34回目を迎える歴史ある神戸の大会で、創作ダンスをメインとしているので、上記の大会とはほとんど出場校が被らない。技術・テーマ性・芸術性を重視し、3分〜4分程度の作品尺であることも大きな違いだ。
チア系の大会
アメリカ発のミスダンスドリルとUSAジャパンはチアダンス系の大会だが、ヒップホップやジャズなどの部門もある。ダンススタジアム登場以前のストリート系ダンス部はほぼダンスドリルに出場していた。演舞はステージ上ではなく、体育館の広々としたフロアで素灯り行ない、専門の審査団による細かい審査がある。
他にも中小のダンス部大会があるが、主には上記の大会になる。部内の諸事情やスケジュール、または大会の特性を考慮しながら出場する大会を決めていきたい。
大会出場は、モチベーションと実力をアップさせる大きな契機となり、卒業後も良い思い出として残る。ただダンス部においては、大会に出る学校/出ない学校の実力差が年々広がっているようで、出ない学校はいわば尻込みをする状況があるようだ。今では各大会の演舞をYouTubeや配信で視聴することができるので、ぜひ研究して大会出場に挑んでもらいたい。
キミたちのダンス部生活を、より色濃く、より有意義なものにするために、ぜひ大会出場してみよう!
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