【Dリーグ】イマジン主観!第一生命 D.LEAGUE 21-22 ROUND.1 レビュー!

どうもこんにちは!
普段は”梅棒”というダンスエンターテイメント集団の代表をしており
演出家、振付師、俳優、MCとして活動しています、伊藤今人(イトウイマジン)と申します!



昨シーズンに引き続き、第一生命 D.LEAGUE 21-22シーズンの開幕戦、ROUND.1のレビューです。

※このレビューは完全に僕の主観です!
第一生命 D.LEAGUEの運営関係者の皆様、選手、ディレクター、審査員の皆様に感謝と心からのリスペクト!!

今シーズンはチーム数も増えましたし、放送ではMC USKさんはじめ実況と解説がついていて、見ている人に対して非常にわかりやすくなっているのもあって、レビューの必要性もそこまでないかなーと色々迷ったんですが、昨年に引き続きやってみようと思います。

今シーズンのレビューのテーマは、僕なりになるべくスピード重視で!
日によっては生観戦できないでしょうから、なかなか難しいかもしれませんが!

  1. 有観客の喜びと新チーム、新ルール
  2. 各チームのパフォーマンス
  3.    1.dip BATTLES
       2.SEPTENI RAPTURES
       3.Benefit one MONOLIZ
       4.USEN-NEXT I’moon
       5.KADOKAWA DREAMS
       6.avex ROYALBRATS
       7.CyberAgent Legit
       8.LIFULL ALT-RHYTHM
       9.FULLCAST RAISERZ
       10.KOSÉ 8ROCKS
       11.SEGA SAMMY LUX

  4. ROUND.1の結果
  5. 個人的なROUND.1の順位と個人的MVD
  6. 全体を通しての感想

有観客の喜びと新チーム、新ルール


いまだ歓声は送れずとも、有明ガーデンシアターという大会場を埋める満席の光景はダンサーにとっての最高のモチベーションになるでしょう。


個性が両極端な新規参戦2チームが独特の空気を醸し出していて、非常に楽しみ。開幕戦のトップバッターがdip BATTLESというのも良いですね。


ルールも公平性を期すための変更がたくさんなされました。

パフォーマンス順も、シーズン通して同じ順番になることがなくなり、ジャッジも同じメンツがずっと見るのではなく、ローテーションするシステムに。合計6チームがチャンピオンシップに進出することになり、シーズン上位2チームにアドバンテージが付与されることになりました。

さらにオーディエンス票の重みも増し、D.LEAGUEならではの楽しみ方ができるようになりました。


運営がどれほど考え抜いたかが伝わってきますね!

各チームのパフォーマンス

1.dip BATTLES

スキル重視のこのチーム、やはりストリートダンスの時代性とカルチャー。HIPHOPのKNOWLEDGEを伝える作品コンセプトできました。
戦いに勝つために強烈な構成や力技を組み込まず、力強いユニゾンやアクロバットなどもなく、音楽にとにかくフィットした気持ちの良いムーブメントが意識されていました。細かいこだわりをテーマと動きの一つ一つの質感にしっかりと込めた、渋くて粋なショーでした。
初心者にわかりやすい攻撃的なショーケースではありませんでしたが、BATTLESの自己紹介としてはぴったりな、ダンス知っていれば知っているほど唸ってしまうような作品でした。

2.SEPTENI RAPTURES

昨シーズン悔しい思いをしたRAPTURES。今シーズンへの思いをリリックにしたためた全編ジャパニーズラップで勝負。ストーリー性を排除してダンスだけで緩急と起伏をつけていました。
全ての振付を完璧にリリックにハメて、とにかくタイトなダンスで魅せる構成。BATTLESとは対照的に写りました。「失ったメンバー」というリリックも、BATTLESのメンバーとして直前に踊った元チームメイトにイメージが直結して、アツいなと感じました。
開幕戦を2番手、スタンダードなダンスで勝負してこの高得点を叩き出せるのから、このチームの地力の高さを感じさせますね。

3.Benefit one MONOLIZ

よかったですね。僕的に非常に好印象の作品でした。
「Art Museum」が通年テーマということでしたので、各ROUNDごとに絵画や彫刻など、世界的に有名な美術品をテーマに据えてダンス化していくのでしょう。今回は「最後の晩餐」。まず見ている側がとにかくわかりやすいですよね。
昨シーズン色々苦労したであろう経験がすごく活きていたような気がします。自分たちのダンススタイル、技術、カラーをどう活かすべきかというのが定まったように感じました。美しさや妖しさ、ダークなテイストが非常にマッチしてましたね。昨シーズンは他のチームのようにパワフルなユニゾンで正面からぶつかることもありましたが、まず自分たちだけが持ちうる武器をどう生かすか。そこに徹したことは長いシーズンを戦い抜く上ですごく大きな決意だと思いますし、それが表れた素晴らしい作品だったと思います。

4.USEN-NEXT I’moon

昨年大きな武器としていた「かわいさ」から「力強さ」に方向性をシフトしたことが受け取れるような作品でした。
元々の強みであるユニゾンのシンクロ性、カノンをはじめとしたタイトな構成変化はそのままに、より深いビートを重く取った振付で、I’moonのまた違う一面を見せてくれました。
作品の作りとしてはスタンダードで正攻法で速いビートで畳み掛ける部分と重たく沈み込ませる部分を交互にもってきて緩急を作っていました。
振付も女性らしさを活かしつつよりパワーが前面に見えてくるようなアクセントの付け方やポージングになっていて、ここから先テーマを盛り込まれてくると、より面白い作品を生み出してくれそうだなと期待が高まりました。

5.KADOKAWA DREAMS

超、よかったですね。
スーツ、ハットでマイケル・ジャクソンをイメージさせるショーの始まり、そのままタイトにバキバキとハメてくるショーなのかと思わせて、全体を通して非常に”抜き”が効いたショーでした。
リリックに当てるところもありつつ、素直には音を取らずにあえて” 抜いて”外す。
序盤の斜め下に沈んでいくカノンのところで思わず「うーお」と唸ってしまいました。ハットを足の下を通すリスキーな構成も見事に決まっていましたし、とにかく一つ一つの構成や振付がおしゃれでしたね。
じんわり攻めた序盤のタメが、後半にかけての盛り上げ方にうまく作用して効果抜群でした。KADOKAWAらしさが存分に発揮された素晴らしい作品でしたね。

6.avex ROYALBRATS

とにかくつかみが完璧でしたね。こういう全く新しい発想をブチ込めるのがこのチームの持ち味。旧チームとは全く違うんだと一発でわからせるには十分な先制パンチでした。しかもその演出の中でしっかりとダンスの技術で沸かせてくるスキルの高さ。素晴らしいですね。
振付としてはタイトに音にハメてくるタイプ。シルエットやムーブメントの移り変わりも既存の振りにはないオリジナリティあふれるフレッシュなもので、ものすごく新鮮に写りました。
アクロバットやソロムーブへの繋ぎもこだわりが垣間見えました。
おしゃれに踊るのでスキルの高さが前面に見えにくいのですが非常にテクニカルで個人のレベルが高いチームなのだと改めて感じました。
いやー、ROUND.1でこう攻めて、ここから先どんな驚かせ方をしてくれるんでしょうね。楽しみすぎます。

7.CyberAgent Legit

良い!昨シーズンからのものすごい進化を感じました。
やはりPOPをベースに他ジャンルを落とし込むスタイルが、このチームの強みが最も発揮される作り方だと改めて思いました。
解説のToyotakaさんもおっしゃってましたが、まず個人個人の能力の高さ、ダンスの上手さが圧倒的でしたし段違いでした。それが昨シーズンは少しバラバラだったような印象でしたが、非常によくまとまっていたなと感じました。
正直、昨シーズンは作品のコンセプトや表現の仕方に若さを感じる部分があったのですが、途中の演出も非常に洗練されていてスタイリッシュ。音がなくなる部分の効果も抜群でしたし、その後の畳み掛けに上手く作用していましたね。
ダンスの技術だけではなく、どう戦うか、どういった作品で戦うべきかという方向性がものすごくはっきりと定まっているように感じましたし、覚悟が伝わってきて感動しました。今シーズンが非常に楽しみですね。

8.LIFULL ALT-RHYTHM

メンバー構成自体も国際色豊かですが、楽曲も民族テイストに溢れていて、ピッタリの作風だったと思います。
掴みどころがない、のがこのチームの持ち味だと思っていて、直接的には目的やパワーは伝わってきにくいものの、柔らかい質感や心地よさが終わった後には残りましたね。
体と体を密着させた状態で互いに影響を与え合う「コンタクト」というダンス技法はこのチームならではでしたね。
正直もう少しリフトやアクロバット、フロアなどの異質さや、他のチームにはできない表現をしてくると思っていました。
テーマである「option」が「取捨・選択」という意味だとしたら、この作品の評価さえも見る人次第の取捨選択と言われているような気がしました。
振付自体は攻撃的なチームではない分、今後のテーマやコンセプト選びが非常に楽しみです。

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