【ダンス部向けコラム#2】チームを鍛える!!!〜基礎・応用・振り付け〜練習メニューと作品作り

基礎練習のあとは、その時に必要な振り付け練習に入っていく練習スケジュールが多い。大会がある場合はその振り入れや踊り込み、振り付けが必要な場合はその制作に入る。ここで気をつけたいのが、それまでの基礎練習と、振り付けなどのダンスの動きや意識が連動しているかどうかだ。なぜ基礎練習があるのかと言うと、当然ダンス技術のベースアップもあるが、「出口」としての振り付けをより良くしていくためでもある。基礎をうまく応用して、振り付けの動きにつなげているか? あるいは、振り付けをより良くしていくための基礎練習ができているか?などを今一度確認していきたい。

そこで、強豪校が取り入れているのが、基礎と振り付けの間にある応用練習だ。学校によって呼び名は違うが、振り付けにある特殊な動きを強化するための基礎練習だと思っていてほしい。踊りの流れで回数を重ねていくのではなく、その部分だけを反復したり、部分的に強化したりする。踊ってみて特定の筋力や可動域が足りない場合は、筋トレやストレッチに戻る場合もある。踊り込みの回数を増やしても、なかなか良くならない場合は、この基礎と振り付けの「つなぎ」の部分に着目して、練習メニューを見直してみても良いだろう。


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#04:作品作りのポイント

 自分たちの気持ちと強みに特化し、客観性とバランスを大事に
 
#振り付けは作曲、テーマ決めは作詞
#選曲にこだわる
#自分たちの強みに特化する

大会やイベントのために作品作りが必要となるが、ここで、ダンスの作品作りを「作曲」とたとえていくと、さまざまな制作方法が見えてくる。

まず「振り付けをする」ということは、歌で言うと作曲をする、メロディを作る行為とする。中には鼻歌を歌っているうちに歌ができていた、という才能の持ち主もいるだろうが、大概は何曲も何曲も歌っているうちに自分も作曲できるようになったというパターンが多いだろう。聴いたり、歌ったり、あるいは分析したりして、ヒット曲や自分が好きな歌のメロディやリズムを自然にインプットしていく。そうした曲の断片の集積や、曲全体のムードというのが、いざ自分が曲を作る段階になって自然に出てくるわけだ。最初は模倣になっても構わない。とにかく、まずはたくさんのインプットをしていくことが大事だ。だから、たくさんの振り付けを経験してきた経験者が、振り付けをできるようになる、というのはごく自然の話なのだ。
さらに言うと、歌ならば自分の声質や声域、ダンスならば自分の体型や得意スタイルを活かした振り付けになっていくだろうが、プロの作曲者や振付師とは、対象に合わせてさまざまなスタイルを作り分けることができる。言うならば、そこがアマチュアとプロの違いなのだ。

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