【ダンス部向けコラム#1】チームを鍛える!!!〜リーダー選びと顧問やコーチとの連携
顧問が技術指導もする場合と、外部コーチがいる場合で、ダンス部のバランスは大きく分かれる。前者の場合は、顧問のダンスへのこだわりや経験が色濃くそのチームに影響し、部員からの強い信頼を受けて、わりとキャラクターのはっきりしたチームに育つ場合が多い。オールドスクール系ダンスのチームにはその形が多いだろう。逆に言えば、チームのキャラクターを変えにくい面や、顧問の異動などによってチームが一気に変容してしまう場合もある。
後者の場合は、部はコーチ・部員・顧問という三角形のバランスとなる。部員としては、練習面ではコー、運営面では顧問とのコミュニケーションをとっていくわけだが、このコミュニケーションが足りないと、部員が技術指導をしてくれるコーチの言うことは聞くが、顧問の言うことはなかなか聞かない、なんてよろしくない状況が生まれることもある。コーチはあくまで、顧問の監督のもと教育の一環としてのダンス指導であることを理解していること。その意味で、その部の卒業生がコーチになっていくことは1つの理想形でもある。元ダンス部員の平均スキルが上がっている昨今では、その状況はどんどん増えていくだろう。
それ以外に、顧問にダンス経験があるが、練習や作品作りはほとんど部員に任せるというスタイルもある。顧問は最低限の軌道修正や作品の最終チェックなどに納め、生徒の主体性を促す。大会の成績にこだわるのではなく、自分たちでやるからこそ意味があるという強い信念を感じさせる形だ。
強いダンス部には必ず、部員と顧問の絶対的な信頼関係があり、それが伝統として受け継がれている。一見、厳しい指導に見える部活でも、そこに部員が愛を感じているかどうかが重要だ。プロスポーツチームの選手が「監督を男にしたい」なんてことを言うが、顧問のために大会出場やイベント開催を成功させたい思える関係は、一つの理想形だと言える。厳しさを愛情と受け止められる信頼関係こそ、部活動で築いていきたいものだ!
▲さわやかで活発的な部長さんが印象的な「初芝立命館」。顧問の先生も元ダンス部員の若手で、部員との距離が近いのが特徴。
>>第2回目へつづく
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