規格外のフットワークを見せたBREAKING!超人対決が実現したALL STYLES!マイナビDANCEALIVE 2023 FINAL BREAKING&ALL STYLES ハイライトレビュー!

もう1つの準決勝では、2014&2018シーズンにKIDS SIDEで優勝を飾り、現在はDリーガーとしてさらに勢いを増した活躍を見せる優弥/YUYAが、チームメイトをセコンドに引き連れALL STYLESの舞台に帰ってきた。対するは韓国代表、世界の大会で実績を残すHozinだ。双方1つの音も逃さず、バトル中の駆け引きやレジェンドダンサーたちの動きをオマージュしたムーブも飛び出し、また違った味わい深さを見せた勝負となった。そして見事Hozinが勝利を手にし、決勝でGUCCHONと対決することとなる。

超人対決で見せた成長の証。Hozinの挑戦と躍進が見せる未来

GUCCHONは「GUCCHON & KEI」として2008年、2011年に世界最高峰の2on2バトルの一つである「Juste Debout」で優勝を経験している。また、Hozinも同大会で「BOOGALOO KIN & HOZIN」として2014年に優勝。まさに世界最高峰の超人バトルがこの決勝戦で行われることになる。HozinにとってGUCCHONは「小さな頃からビデオで見ていた憧れの存在。16歳の頃にバトルをしたことがあり、その時からの成長を見せるためにベストを尽くすつもりだった」と語っていた。

1stムーブ、クリスティーナ・ミリアンの「AM To PM」が流れ、Hozinはビートレスな部分からボディウェーブで音に入り込み、ビート一発目の爆発的なハードヒットから2連続ターンまでパワフルなコンビネーションを決めていく。わざとキックを止めるトリックや、高速のハンドウェーブやタットなどの遊びを入れた音ハメの数々にGUCCHONも嬉しそうだ。

Hozinの動きに合わせるように細やかな動きから踊り始めるGUCCHON。音を取り逃がしているように見えてしっかり静かにウェーブや各関節のヒットで音とシンクロし、首のロールやウェーブを入れながらのターンも高い技術が見て取れる。後半のシルエットをあえて崩しながらステージを駆け回り体全体から音を発するようなダンスは、よく見ると難しい足先や胸、背中の使い方をしており、ダンスに対して本気で楽しみながらもしっかりバトルをしている。

2ndムーブ、「Knights By Nights」がかかり、会場の熱気が一段あがり、Hozinもそれに呼応するようにブラス(管楽器)に合わせて踊り始める。目の前のGUCCHONのムーブに刺激を受けたのか、音を取る前に脱力することで、さらに音が分厚く響くようなダンスと、流れるようなフロアムーブ、そして楽曲の雰囲気を掴んで対応するセンスも抜群に研ぎ澄まされ、気持ちの良い音ハメに会場が湧き上がる。

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