ダンス新時代 〜職業「プロダンサー」として生きる〜 KADOKAWA DREAMS「KEITA TANAKA」

KADOKAWA DREAMSのディレクターになり、変化したことはありましたか?

D.LEAGUEという評価され勝敗がつき、必ず賛否が出る場に出たわけです。今までは、自分たちの好きな事をやって賛否なんて気にしなくてもよかった。これからはKADOKAWA DREAMSという当時13名の選手の責任と、KADOKAWA社という会社を背負って勝敗がつけられる。

負けると当然(ネガティブな)声が上がるじゃないですか。僕は心が強い方ではないので、そんな声にきっとやられてしまう。そのため、KEITAという名前でなくKEITA TANAKAと名前を変えて、カラーコンタクトとスーツで、新しい別のキャラクター設定をしていったんです。

失敗したのはKEITAじゃなくKEITA TANAKA。そうやって逃げ道を作ることで大胆に賛否を恐れずにやっていけるようにしました。

振り返ると幼稚に感じますが、コメントでいいこと言ってやろうと思っていました。本心じゃなかったんです。前日の夜、お風呂に浸かりながら、頭がよく見えそうなセリフや作戦がうまくいっているように見えるコメントを自分の中で考えていました。今見返してみると、作り上げたキャラはギクシャクしているなと思います。カラコンの値段もかさむし、目は痛いしで初年度でやめました(笑)。

2年目はハートの部分も出来上がってきて、素になってもいいかなと思えた。素になった自分は人に任せることをよしとするため、3年目は人に任せてもいいと思えるようになりました。
そして今シーズンである4年目は距離を置く。5年目はD.LEAGUEから離れるかもしれません(笑)。

何かを続けていこうと思ったら替えが効かないとダメだと思っています。アーティストは替えが効かない人じゃないとなれない、とよく言われますが、それは職人の世界の話です。僕らがこの先10年20年D.LEAGUEを続けていくとなると、僕の替わりになる人がいないと、10年20年と続いていかないと思うんです。だから代わりになれるシステムを作る。誰がやってもできる、ある程度再現可能なものにしておく。というのが昨シーズンからの自分の中でのテーマでした。

どんどん役職を分担して、踊りを作るのも衣装作りも自分の手から切り離して、楽曲はまだ携わっていますが、運営やビジネスもなんとか切り離して、自分はビジョンだけ作ることに専念するようにしています。ビジョンの作り方も、メンバーにこういう風にするんだよ、となんとなく教え込んで、小さなビジネスの場を設けて実践させたりしています。(なので)いつ死んでもいいんです、魂は引き継がれますから。

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