振付師になるには?仕事内容や給与について。有名振付師13人の経歴も

ダンス振付師の仕事内容について解説いたします。 日本の有名振付師13名の経歴とともに仕事内容を紹介していきますので、振り付けの仕事について、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

有名アーティストの振り付けを作っているのが振付師の仕事。そこへの憧れはあるけれどどういう職業なのか、いまいちピンとこない人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、振付師の仕事内容や実際の振付師の経歴などを見ていきましょう!

  1. MIKIKO
  2. 夏まゆみ
  3. 上野隆博(TAKAHIRO)
  4. KENZO (DA PUMP)
  5. 振付稼業air:man
  6. CRE8BOY
  7. 仲宗根梨乃
  8. akane
  9. 野村涼子
  10. 竹中夏海
  11. 石川ゆみ
  12. Yumiko
  13. 高田あゆみ

振付師の基本的な仕事内容

ダンサーや歌手に対してダンスの振り付けを指導するのが基本的な仕事になります。
コレオグラファーや振付家と呼ばれることもあり、広義には日本舞踊や新体操、フィギュアスケートの振付師も含みます。
活躍の場としては映画やテレビ、舞台、コンサート、CM、MVなど多岐に渡ります。
音楽などの創作の一部としてクライアントの要望に即した振り付けを考え、踊り手に振り落としを行います。依頼は1公演ごとや1曲ごとに請け負うことが多いです。
また、振付師といっても振り付けの仕事しかしないとは限らず、ダンススクールでインストラクターを務めたり、自身もダンサーとして仕事をしたりする方も多くいらっしゃいます。

ダンサーとの大きな違いの1つとして、非常に様々な関係者と交流しなければならないことがあげられます。
必ずしも自分の自由に創作できるわけではなく、しかし独自性を上手く組み込んでいかないと次の仕事につながらないので、ビジネスマナーや調整能力、また大きな自信がないと務まりづらい職業です。
さらにダンスができるだけでなく、指導スキルが伴っていなければならず、やはりコミュニケーション能力の求められる比率が高いと言えるでしょう。

そんな振付師のスケジュールですが、依頼内容はそれぞれまちまちなので勤務時間や休日はどうしても不定期になりがちで、インストラクターとしての仕事の調整が必要な時もあります。
依頼内容は、クライアントチェックまで2週間以内のものも多く、また即座の修正を求められるときもあるため、振り付けの引き出しの多さや引き出す速さが求められます。

振付師の給料体系

決まった基準はなく、完全に言い値の世界です。
例えばCMの仕事1つとっても5万円のものもあれば500万円のものもあるなど非常に幅が広く、自らの振り付けの価値をいかに高めていくかが重要になります。
振付師としての経歴だけでなく、ダンサーとしての実績なども反映されるので、継続的なセルフブランディングを行っていく必要があります。
近年はインターネットが発達し個人での発信が容易になっているので、それを活用するのも現代的なアピールの方法になるのではないでしょうか。

しかし実際のところ、振付師の仕事だけで生計を立てられる振付師はごく一部に限られ、メインの収入源がインストラクターの仕事で得るレッスン料である人も多く存在しています。
個人差があまりに大きいので一概には言えませんが、年収はおよそ400万円あたりから数千万円までになると言われています。

振付師になるためには

特別に資格や学歴が必要になることはありません。
ですが現実的にはダンサーとして活動しながら、あるいはダンサーを引退したのち振付師となるのが一般的ですので、まずはダンサーを目指す必要があります。
ダンスには専門学校やダンススクールなどがありますので、そこで基礎を身に付けたのちにバックダンサーなどで経験を積んでいきます。その後、ダンサーや振付師をマネジメントするプロダクションに所属します。
中にはそのような過程を経ずに振付師に直接弟子入りし、アシスタントを務めながら振付師としての経験値を増やしていく人もいます。
ただしフリーで活動する場合には福利厚生は期待できないので注意が必要です。

日本の有名振付師 13選

1. MIKIKO


出典:https://dancedanceasia.com/

バレエやストリートダンスなど多様なダンス経験を元にダンサーや振付師として活躍。ダンスカンパニー「ELEVENPLAY」主宰。『五感に響く作品作り』をモットーに世界的に活躍。PerfumeやBABYMETALの振り付けやライブ演出をはじめ、多くのCMやMV、舞台などの振り付けを行う。
近年では、リオ五輪閉会式での五輪旗引き継ぎの芸術パートや、TVドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』エンディングテーマの振り付け(恋ダンス)を手掛けている。

2. 夏まゆみ

1980年に渡英し、その後東京やNYでダンスを学びながら役者、ダンサーとして活躍。1988年にはダンスグループ「FUN-KEY HEARTS」を結成しイベントやショーの振り付けなどを手掛ける。1992年からは吉本印天然素材のダンス指導や振り付けを8年間にわたって行う。モーニング娘。やAKB48を立ち上げ前から参加し、大ブレイクに導いたことでも知られている。これまでに手掛けたアーティストは200組を超えており舞台や映画、コンサート、TV番組など多様なメディアで作品を創ってきた振付師の第一人者。

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3. 上野隆博(TAKAHIRO)

HIPHOP文化の聖地であるNYのアポロシアター主催の全米放送コンテスト番組「SHOW TIME AT THE APOLLO」にソロダンサーとして出場し、歴代最多優勝記録である9大会連続優勝という偉業を打ち立てる。ストリートダンスだけにとどまらずパントマイムやコンテンポラリーのスキルを融合させることで築き上げた独自のダンススタイルがマドンナの目にとまり、ワールドツアーの専属ダンサーに抜擢される。一方クリエイターとしても高い評価を受けており、ルイ・ヴィトンやラルフローレン、ブレゲ、フランクミュラーなど様々なハイブランドのダンスコンテンツの演出・振り付けを手掛けている。また2016年からは振付師にも活動の幅を広げ、槻坂46『サイレントマジョリティー』『ガラスを割れ!』『アンビバレント』など様々なアーティストの振り付けや舞台・CMなどの振り付けも担当している。

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4. KENZO

EXILE KENZO DA PUMP

2010年から2017年まで前人未到の世界大会8年連続優勝を果たした世界的ダンサー。世界各地でパフォーマンスを行い、150以上のストリートダンスの主要大会で審査員を務める。2008年にはその才能と実績が評価され、DA PUMPに新メンバーとして加入。一方で振付師としても活躍し、DA PUMPをはじめ、安室奈美恵、TRF、SPEED、観月ありさ、back number、w-inds.、フェアリーズ、UVERworld、MISONO、MAXの振り付けを行い、振り付け楽曲提供数は100曲を超える。特に安室奈美恵からは、KENZOの作品を見て「この振り付け師の方にお願いしたい」と熱望されたと言われている。

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5. 振付稼業air:man


出典:http://theborderless.jp

杉谷一隆と菊口真由美からなる振付師ユニット。前身として1996年に「演劇集団 今泉朋子とair:man」という、杉谷一隆を含む4名からなるダンスを推進する団体を立ち上げていた。杉谷は大学時代に劇団の旗揚げに参加しそこから演劇の世界に関わっていた経歴を持ち、菊口は9歳のときにミュージカル『アニー』の影響からタップダンスを始め、高校生の頃から振付師のアシスタントを経験し、CMへの出演経験もある。2004年のユニット結成後、CMを中心にコンサートやライブ、映画、PVなど幅広い分野の振り付けを手掛けている。2008年にはCM『UNIQLOCK』で世界三大広告賞の「カンヌ国際広告祭」、「クリオ賞」、「One Show」をそれぞれ受賞した世界的な振付師集団。

6. CRE8BOY


出典:https://curazy.com

2012年に結成された、男女5名からなる振付師ユニット。メンバーそれぞれが高いダンススキルと多彩な経験を持つ。「遊び心を振り付ける」というポリシーのもと、AKB48グループや乃木坂46など数多くのアーティストの振り付けを行うほか、CMやポージングなど分野に囚われずに活動している。2017年には、アジア最大級の広告賞「Spikes Asia 2017」において、Haru.Robinson(ハル・ロビンソン)が振り付けを担当した「Identity」MVがMusic部門のBRONZE SPIKEを受賞。思わず真似したくなるような中毒性のある振り付けは一度見ると忘れられないほど印象的。
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